家財(読み)カザイ

世界大百科事典 第2版の解説

かざい【家財】

史料上の用語に照らしてみると,家財という語を,住居としての家に蓄えられた財産意味に理解する場合と,日本の家族制度である“家”に伝えられる家産の意味に理解する場合とに区別しておく必要がある。前者の意味で理解する場合には,すでに平安時代のころから,史料上にその存在を発見することが困難ではない。たとえば,野盗の類がある家に侵入して,その家に蓄えられた財産を奪い取った,とある場合などがこの例にあたる。したがって,この場合の家財の内容は,あくまで動産でなければならない。

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精選版 日本国語大辞典の解説

か‐ざい【家財】

〘名〙
① 家の財産。家のたから。
※続日本紀‐養老五年(721)三月乙卯「非唯損失家財、遂致相争闘乱」 〔史記‐留侯世家〕
② 家庭や居住する場所で使う道具類。家具。
※蔭凉軒日録‐永享一〇年(1438)六月七日「重都寺家財、勲都文可糺明之旨有命」
※仕立屋マリ子の半生(1928)〈十一谷義三郎〉二「家財を積んだ荷車が二台」

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