菖蒲帷子(読み)しょうぶかたびら

精選版 日本国語大辞典 「菖蒲帷子」の意味・読み・例文・類語

しょうぶ‐かたびらシャウブ‥【菖蒲帷子】

  1. 〘 名詞 〙 古く、五月五日の端午節供から同月中着た単(ひとえ)着物。晒(さらし)の布を紺地白に染め、京都ではその家の使用人などに着せ与えた。あやめかたびら。菖蒲浴衣。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「端午に菖蒲帷とて、さらしの布を紺地白に染めて、五月中着する也」(出典:驢嘶余(室町末))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の菖蒲帷子の言及

【小千谷縮】より

…1670年(寛文10)播州明石の浪人,明石次郎こと堀将俊が当地で越後布を改良,縮地を創案したのが始まりで元禄年間(1688‐1704)に将軍家の御用縮に指定,武士の式服に制定。親藩諸侯,諸大名は端午の節句には菖蒲帷子(しようぶかたびら)と称し麻裃として用いた。天明年間(1781‐89)を最盛期とする。…

※「菖蒲帷子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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