華厳宗祖師絵巻(読み)けごんしゅうそしえまき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「華厳宗祖師絵巻」の意味・わかりやすい解説

華厳宗祖師絵巻
けごんしゅうそしえまき

新羅華厳宗の義湘,元暁の伝記絵巻としたもの。『華厳祖師絵伝』『華厳縁起』ともいう。国宝。 13世紀前半の作。紙本着色,6巻。京都,高山寺蔵。『宋高僧伝』に基づき「義湘絵」4巻,「元暁絵」2巻から成る。詞章は高山寺の明恵上人の起章に成るもので,絵は「義湘絵」が高山寺系の絵仏師の筆,「元暁絵」が明恵上人側近の成忍の筆と推定されるが,両絵とも宋画の影響が認められる。

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世界大百科事典(旧版)内の華厳宗祖師絵巻の言及

【華厳縁起】より

…《華厳宗祖師絵巻》ともいわれる。7世紀の半ば,唐に渡り華厳宗を新羅に伝えた2人の祖師,義湘(ぎしよう)と元暁の行業を描く絵巻。…

※「華厳宗祖師絵巻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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