華厳宗祖師絵巻(読み)けごんしゅうそしえまき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「華厳宗祖師絵巻」の意味・わかりやすい解説

華厳宗祖師絵巻
けごんしゅうそしえまき

新羅華厳宗の義湘,元暁の伝記絵巻としたもの。『華厳祖師絵伝』『華厳縁起』ともいう。国宝。 13世紀前半の作。紙本着色,6巻。京都,高山寺蔵。『宋高僧伝』に基づき「義湘絵」4巻,「元暁絵」2巻から成る。詞章は高山寺の明恵上人の起章に成るもので,絵は「義湘絵」が高山寺系の絵仏師の筆,「元暁絵」が明恵上人側近の成忍の筆と推定されるが,両絵とも宋画の影響が認められる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android