改訂新版 世界大百科事典 「成忍」の意味・わかりやすい解説
成忍 (じょうにん)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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(矢島新)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
生没年不詳。鎌倉前期の画僧。号は恵日坊(えにちぼう)。高山寺明恵(みょうえ)の弟子で,画技にすぐれ,13世紀前半に明恵周辺の絵画制作に大きな役割を果たしたと想定される。成忍制作が立証できる現存作品はないが,明恵の縄床樹上座禅の姿を写した「明恵上人像」は成忍筆の可能性が高いという。また画風上,それと共通点の多い「華厳縁起」の制作にも,彼が深く関与していた可能性が指摘される。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…一方,元暁絵は,悟るところがあって渡唐途中で引き返し,山中や市井に自適して修行する元暁の行状を描く。画風は,義湘絵が構図法や暢達した筆致に本格的な職業画家による画技をうかがわせるのに対し,元暁絵は素朴な詩情に満ち,明恵に近侍した成忍(じようにん)の筆と一致するように思われる。いずれも前代の絵巻に比べ,構成や描線に新風が感じられ,中国の風俗描写も的確で,高山寺を中心として広まりつつあった宋文化との接触による宋画の影響も考えられる。…
※「成忍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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