萩の餅(読み)ハギノモチ

精選版 日本国語大辞典 「萩の餅」の意味・読み・例文・類語

はぎ【萩】 の 餠(もち)

  1. 糯米(もちごめ)と粳(うるち)を混ぜてたき、すりこ木などですりつぶして丸め、餡(あん)またはきなこなどをまぶしつけたり、くるんだりしたもの。おはぎ。ぼたもち。萩の花。萩の強飯
    1. [初出の実例]「萩のもちなしをみなへしなら 月めでて腹へらしたる旅枕」(出典:俳諧・宗因千句(1673)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の萩の餅の言及

【ぼた餅(牡丹餅)】より

…春秋の彼岸につくって仏壇に供え,親戚縁者などへ配る風習があった。ぼたん餅のなまった語で,別に〈萩(はぎ)の花〉〈萩の餅〉〈おはぎ〉ともいう。いずれも形や色をボタンやハギに見立てたもので,萩の花の語は《日葡辞書》にFaguino fanaとして書かれている。…

【和菓子】より

…(1)餅菓子 餅,および餅を材料に使うものであるが,現在ではもち米だけでつくるふつうの餅を材料とするものは少なく,多くは糝粉(しんこ),白玉粉,小麦粉,道明寺粉などを主材料とする。ふつうの餅でつくるのは大福餅や萩の餅(ぼた餅)くらいであるが,江戸時代には鶉餅(うずらもち),大仏餅などこの種類のものが多かった。糝粉餅を使うものには鶴の子餅,すあま(州浜),草餅柏餅,切山椒(きりざんしよう)などがあり,だんご類も多くはこれに属する。…

※「萩の餅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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