落ち武者は薄の穂に怖じる(読み)おちむしゃはすすきのほにおじる

ことわざを知る辞典 の解説

落ち武者は薄の穂に怖じる

びくびくしている者は、何でもないものまで恐れることのたとえ。

[解説] 秀吉の刀狩り以前は農民も武器を所有し、戦乱の際には落ち武者を襲い武具甲冑を奪って金にするほか、大将の首を挙げて報奨金も得ようとしました。落ち武者は、敵方のみならず、いつ襲ってくるかわからぬ農民による落ち武者狩りの恐怖にもさらされ、勢いささいなことにも用心し、びくびくすることになります。そうした時代背景を下に生み出された表現で、世情が安定した後には、怖いと思えばなんでもないものまで恐ろしく感じられるという心の持ちようのたとえとして用いられるようになりました。

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