岩石学辞典 「葉状水泡状連晶」の解説 葉状水泡状連晶 この組織のよく知られた例はパーサイト組織(perthitic texture)で,本体のKに富む長石の中に葉状のNaに富む長石が含まれている.葉状の輝石が他の主結晶の中に含まれるもの,葉状のチタン鉄鉱が固溶体結晶内に含まれるもの,橄欖(かんらん)石の中にクロム鉄鉱─磁鉄鉱が含まれるもの,などの例がある.この連晶組織はしばしば主結晶の溶離(exsolution)によるとされ,成因的な溶離組織(exsolution texture)が用いられることがある.しかし実験では二種の長石が熔融体から同時に結晶作用によって形成されている.溶離組織を無批判的に用いることは危険である[MacKenzie, et al. : 1982]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報