最新 地学事典 「葛生石灰岩」の解説
くずうせっかいがん
葛生石灰岩
Kuzuu limestone
栃木県安蘇郡葛生町(現,佐野市)付近に分布する古生代の石灰石鉱床。付近には広く中・古生層が分布し,南西側に開いた向斜構造を示す。層序は下位からペルム系出流層(苦鉄質火山岩),同鍋山層(石灰岩・苦灰岩),三畳〜ジュラ系アド山層(チャート・粘板岩),同会沢層(砂岩・頁岩)で,ペルム系と三畳系は不整合関係。鍋山層の石灰岩は下位から山菅石灰岩部層(俗称「ねず」,厚さ50~100m),羽鶴苦灰岩部層(俗称「どろ」,50~100m),唐沢石灰岩部層(上部石灰岩層,俗称「はく」,50~100m)に分帯。葛生町から田沼町(ともに現,佐野市)にかけて盛んに採掘。2015年には13鉱山が稼行,年産量は石灰石約1,000万t,ドロマイト約260万t。
執筆者:須藤 定久
参照項目:鍋山層
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

