蒲形村(読み)がまがたむら

日本歴史地名大系 「蒲形村」の解説

蒲形村
がまがたむら

[現在地名]蒲郡市蒲郡町

南は海に面し、北に山を負う気候温暖の地。「和名抄」所載の古代郷、宝飯ほい赤孫あかひこ郷に属すかといわれる。蒲形の地名は、「吾妻鏡」元暦二年(一一八五)二月一九日条に「其後熊野山領参河国竹谷蒲形両庄事、有其沙汰、当庄根本者開発領主散位俊成奉寄彼山之間、別当湛快令領掌之」とあり、熊野くまの社領として蒲形庄とみえる。なお蒲形とは蒲冠者源範頼が三河守の頃、当地に居城があったことにちなむという伝説がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android