蒲船津村(読み)かまふなつむら

日本歴史地名大系 「蒲船津村」の解説

蒲船津村
かまふなつむら

[現在地名]三橋町蒲船津

高畠たかはたけ村の東、塩塚しおつか川右岸にある。北を沖端おきのはた川が西流する。対岸南矢箇部みなみやかべ村。文明一六年(一四八四)大友氏によって田尻恒種は蒲船津一〇〇町を宛行われたが(同年三月二四日「田原親宗預ケ状写」田尻家譜)、同年九月二七日には無足となったため、代所として「東久末」四〇町を宛行われた(「田原親宗知行預ケ状」田尻家文書/佐賀県史料集成七)。戦国期には蒲池氏により蒲船津城が築かれ、天正一二年(一五八四)九月、柳川城を包囲した戸次道雪は、まず百武志摩守後家の守るこの城を攻めたが、落すことができなかったという(「鍋島直茂公譜考補」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android