正行(読み)ショウギョウ

デジタル大辞泉 「正行」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ぎょう〔シヤウギヤウ〕【正行】

仏語
仏教の実践修行としての正しい行い。
浄土門で、往生を可能にする、読誦どくじゅ観察礼拝称名讃歎供養さんたんくよう五つ。称名を特に正定業しょうじょうごうとし、他を助業じょごうとする。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「正行」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ぎょう シャウギャウ【正行】

〘名〙 (「しょう」「ぎょう」はそれぞれ「正」「行」の呉音)
① 仏語。八正道の一つである正精進のこと。仏教の実践修行としての正しい努力。
※正法眼蔵(1231‐53)別輯「正行是法明門、至彼岸故」
② 仏語。特に、浄土門で、念仏者が修すべき読誦・観察・礼拝・称名・讚嘆供養の五つ。中でも称名を正定業とし、他の四つを助業とする。→雑行(ぞうぎょう)
空也和讚(12C後か)「一念信心空はれて、称名正行の月澄は、三障業の雲きえて、彌陀来迎風涼し」

せい‐こう ‥カウ【正行】

〘名〙 正しいおこない。また、品行が方正なこと。
教育学(1882)〈伊沢修二〉三「徳育に最も要する所のものは、正行の習慣に在り」 〔魏志注‐鍾会伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「正行」の意味・わかりやすい解説

正行
しょうぎょう

仏教用語。正しい修行。悟りを得るために実践されなければならない修行。修行体系によりその内容は異なるが,一般には八正道三学六波羅蜜などの実践徳目をさす。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

普及版 字通 「正行」の読み・字形・画数・意味

【正行】せいこう

ただしい行い。

字通「正」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android