蔵男・倉男(読み)くらおとこ

精選版 日本国語大辞典 「蔵男・倉男」の意味・読み・例文・類語

くら‐おとこ ‥をとこ【蔵男・倉男】

〘名〙
① (「くら」は銀蔵(かねぐら)の意) 遊女が必要な時に金を出させるためのなじみ客。
評判記難波鉦(1680)二「くらおとこと申物こしらへます、〈略〉なるほどしんじつなるおとこのかねもちのふかまのことでござんす」
酒蔵で、酒をつくる仕事をする男。
※俳諧・俳諧発句千葉集(1841)秋「蔵男五人兄弟のぼりけり〈左手麿〉」
亀甲鶴(1896)〈小栗風葉〉三「いづれも五躰に醪(もろみ)の匂浸みたる永年の倉男(クラヲトコ)なれど」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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