薄墨の綸旨(読み)ウスズミノリンジ

デジタル大辞泉 「薄墨の綸旨」の意味・読み・例文・類語

うすずみ‐の‐りんじ【薄墨の×綸旨】

薄墨紙に書かれた綸旨

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精選版 日本国語大辞典 「薄墨の綸旨」の意味・読み・例文・類語

うすずみ【薄墨】 の 綸旨(りんし・りんじ)

  1. 宿紙(しゅくし)(うすずみ紙)に書いた綸旨。綸旨はすきかえして薄墨色になった紙に書かれる習いであった。
    1. [初出の実例]「ひうがの国は、むまのかいりゃうにまいらすると、うすずみの御りんしをぞくだされける」(出典:説経節・さんせう太夫(与七郎正本)(1640頃)下)

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百科事典マイペディア 「薄墨の綸旨」の意味・わかりやすい解説

薄墨の綸旨【うすずみのりんじ】

綸旨

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世界大百科事典(旧版)内の薄墨の綸旨の言及

【宿紙】より

…写経のほかさまざまな文書に用いられたが,もともとは故人をしのんでその生前に使った紙を漉き返して写経に用いたことが始まりといわれる。また鎌倉時代以降,天皇の側近に仕える蔵人(くろうど)が天皇の意を奉じて出す綸旨(りんじ)のことを,〈薄墨の綸旨〉と呼ぶのは,綸旨の用紙に宿紙を用いたためである。綸旨に限らず,もともと宿紙はおもに宮中で使われたので,紙屋院(かみやいん)で多く漉かれ,後に紙屋紙(かみやがみ)といえば宿紙のことをさすほどになった。…

※「薄墨の綸旨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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