薄層ゲルクロマトグラフィー(読み)ハクソウゲルクロマトグラフィー

化学辞典 第2版 の解説

薄層ゲルクロマトグラフィー
ハクソウゲルクロマトグラフィー
thin layer gel chromatography

ゲルクロマトグラフィー一種.主としてタンパク質分子量決定に用いられたが,最近では,ポリアクリルアミドゲル電気泳動にとってかわられている.セファデックスなどの多孔性のゲルを膨潤させ,ガラス板上に薄層になるように延ばし,緩衝液と平衡状態にする.試料を数種類の分子量既知試料とともに添加し,同じ緩衝液で薄層に傾斜を与え展開させる.展開後,沪紙に転写し,風乾後ニンヒドリン反応により発色させる.分子量既知試料について原点からの移動距離を分子量の対数に対してプロットして検量線を作成し,この検量線にもとづき試料の移動距離から分子量を決定する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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