ポリアクリルアミドゲル電気泳動(読み)ポリアクリルアミドゲルデンキエイドウ

化学辞典 第2版 の解説

ポリアクリルアミドゲル電気泳動
ポリアクリルアミドゲルデンキエイドウ
polyacrylamide gel electrophoresis

略称SDS-PAGE.ポリアクリルアミドゲル担体として行う電気泳動で,タンパク質や核酸断片の分離に用いる.電荷を有する試料がゲル網目をくぐって反対電荷の電極に向かって移動する.試料の電気的性質とサイズによって分離できる.硫酸ドデシルナトリウム(SDS;CH3(CH2)11-OSO3Na)処理したタンパク質には,サイズ当たり一定のSDS分子がつくことが経験的にわかっている.すなわち,重量当たりの負電荷は一定となるので,網目をくぐるときの抵抗(サイズ)のみに依存して分離でき,分子量の推定ができる.等電点電気泳動(一次元目)と組み合わせると多種のタンパク質をよく分離することができる(二次元電気泳動).核酸の場合は,何もしなくても重量当たりの負電荷(リン酸に由来)は一定であり,ゲルの網目の大きさを適当に選べば簡単にサイズを決定できる.ゲルの網目の大きさは,重合させるアクリルアミド濃度で決まる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 の解説

ポリアクリルアミドゲル電気泳動

 ポリアクリルアミドゲルを担体として行う電気泳動.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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