薄曇る(読み)ウスグモル

デジタル大辞泉 「薄曇る」の意味・読み・例文・類語

うす‐ぐも・る【薄曇る】

[動ラ五(四)]雲やかすみが薄く一面にかかって空を覆う。
「空が、急にさっと―・ると」〈有島生れ出づる悩み

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精選版 日本国語大辞典 「薄曇る」の意味・読み・例文・類語

うす‐ぐも・る【薄曇】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 薄い雲がかかって少し曇る。
    1. [初出の実例]「うすくもる青葉の山の朝明けに降るとしもなき雨そそぐなり〈藤原公宗〉」(出典:風雅和歌集(1346‐49頃)夏・三一一)
    2. 「雀を荷ふ籠のぢぢめき〈二嘯〉 うす曇る日はどんみりと霜おれて〈乙州〉」(出典:俳諧・ひさご(1690))
  3. 少しよごれて透明でなくなる。
    1. [初出の実例]「もしまたおもてのうすくもり、そのさまかわりてほのかすみ」(出典:御伽草子・清水冠者物語(室町時代物語大成所収)(室町末))

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