有島武郎(たけお)の短編小説。1918年(大正7)3月から4月まで『大阪毎日新聞』『東京日日新聞』に連載。加筆して、9月『有島武郎著作集』第6集に、『石にひしがれた雑草』とあわせて叢文閣(そうぶんかく)より刊行。北海道岩内(いわない)で漁師をしながら、画家になる志望を捨てず、家業と自己の表現欲との相克に悩む青年を、語り手の聞き書きによって描いた作品。主人公木本は、実在の画家木田金次郎をモデルにするが、作者の意図は、彼に感情移入して、自らの芸術的衝動のありようを対象化するところにあった。
[山田俊治]
『『生れ出づる悩み』(旺文社文庫・角川文庫・講談社文庫)』▽『山田昭夫著『有島武郎の世界』(1978・北海道新聞社)』
半夏ともいう。七十二候の一つで,本来は夏至後 10日目から小暑の前日までをいったが,現行暦では太陽の黄経が 100°に達する日 (7月1日か2日) を半夏生とし,雑節の一つとして記載している。この頃半...