故事成語を知る辞典 「薫蕕器を同じくせず」の解説 薫蕕器を同じくせず 志の高い者とそうでない者は、一緒にはいられないことのたとえ。また、善人と悪人は同じ場所にいることができないことのたとえ。 [由来] 「孔子家語―致思」に出て来ることばから。あるとき、孔子が弟子たちに、心に願っていることを尋ねました。子し路ろは戦いで功績を上げたいと、子し貢こうは外交で活躍したいと言いましたが、顔がん回かいだけは答えません。孔子が重ねて尋ねたところ、顔回は、「『薫蕕器を同じくして蔵ぞうせず(香りのよい草と悪い草は、同じ器に入れてしまっておいたりはしない)』と言うように、生き方が違う人間は、一緒にはいられないものです。私の願いは、志の高い君主のもとで働くことです」と答えた、ということです。「薫」はよい香りのする草、「蕕」は悪臭のする草。 出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報 Sponserd by