薬用化粧品(読み)やくようけしょうひん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「薬用化粧品」の意味・わかりやすい解説

薬用化粧品
やくようけしょうひん

医薬部外品の扱いを受けている化粧品。使用目的は疾病の検査や治療でなく,肌荒れ,にきびしみそばかすふけ,かゆみなど肌のトラブルを防ぐことにある。人体への作用が穏やかなものは,厚生労働省に申請し認可されれば医薬部外品の扱いが受けられる。認可対象は,薬事法に規定されたものか,厚生労働大臣の指定した範囲内のものに限られる。日焼けによるしみ,そばかすを防ぐ効果のあるクリームや,にきびを防ぐ効果のある化粧水,殺菌効果のあるせっけんなど種類は多いが,「薬用」という表現をしているため医薬品と間違う向きもあるので,注意が必要である。化粧品のほかに薬用歯磨き,養毛剤,除毛剤浴用剤,口中清涼剤,パーマネント・ウエーブ剤なども医薬部外品の扱いを受けている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android