藁の女
わらのおんな
La Femme de Paille
フランスの女流推理作家カトリーヌ・アルレーの代表作の一つ。1956年作。主人公のインテリ女性ヒルデガルデは、億万長者の求妻広告に応募してカンヌへ行く。妻の座はもう目の前にあると思われたが、待ち受けていたのは恐ろしい完全犯罪計画だった。打算と虚栄に取りつかれた中年女性の人間像を残酷なまでに徹底的にえぐり出す会話や描写、そしてこれまでの型を破った結末が評判を得た。
[梶 龍雄]
『安堂信也訳『わらの女』(創元推理文庫)』
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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