藤井堰(読み)ふじいせき

日本歴史地名大系 「藤井堰」の解説

藤井堰
ふじいせき

鯖石さばいし川下流域の原野と砂丘地を開発するために設けられた堰。文禄四年(一五九五)上杉景勝の重臣直江兼続が藤井に堰を設ける一方、新百姓の取立てを図って譜代百姓の入墾禁止、新百姓の五年間の年貢免除、一年間の無利子援助を約して開墾を奨励した(同年二月九日「藤井堰掟」白川風土記)。この施策は慶長三年(一五九八)にも豊臣秀吉の五奉行の一人石田三成に継承(同年四月一五日「藤井堰之事」同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android