藤井神社(読み)ふじいじんじや

日本歴史地名大系 「藤井神社」の解説

藤井神社
ふじいじんじや

[現在地名]大府市横根町 惣作

境川の西にあり、祭神は須佐之男命・天照皇太神。旧郷社。建久二年(一一九一)源頼朝の建立ともいわれる。当社には神酒を献じた器と考えられる行基焼の壺があり、それに「藤井宮大明神御酒瓶子」と刻まれている。延命えんめい寺蔵、大般若経第一巻の裏書に「文安二年正月二十日知多郡横根郷於藤井大明神御宝前蒙十方檀那資助顕大般若一部云々」とみえ、また棟札(延命寺蔵)には「奉造立藤井大明神社頭一宇時明応七年卯月日願主当所御代官冨田左京亮家次」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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