藤成新田
ふじなりしんでん
[現在地名]昭和区藤成通・荒田町・菊園町・檀渓通・五軒屋町・汐見町
石仏村の支村(徇行記)で、同村の南部に、成瀬正虎により開発された。田三町二反八畝・畑一〇町九反五畝の元高一〇〇石の新田地で、慈雲庵(白林寺住職の隠居所の号)の領地である。万治元年(一六五八)黒印状をもって、成瀬家の菩提寺白林寺(現中区)の寺領として確認された。藤成の名称は、成瀬家の藤原の姓をとったものという(徇行記)。塩付街道沿い東に小集落があり、「おきよさま」などを祀る神明社がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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