日本歴史地名大系 「昭和区」の解説 昭和区しようわく 愛知県:名古屋市昭和区面積:一〇・九二平方キロ市の中央部からやや東寄りに位置し、東は天白(てんぱく)区、北は千種(ちくさ)区、西は中・熱田の両区、南は瑞穂(みずほ)区に隣接する。東部は千種区の東山から続く標高五〇ないし七〇メートル前後の丘陵、西部は低い御器所(ごきそ)台地が広がり、その中間を山崎(やまざき)川が北から南に流れ、西南端を新堀(しんほり)川が通じている。原始時代の遺跡には、長戸町(ながとちよう)遺跡(滅失)、一本松(いつぽんまつ)古墳、国指定史跡の八幡山(はちまんやま)古墳などがあって、縄文時代から古墳時代に至る各期の土器・石器・埴輪・住居跡などが発掘された。当地域は古代愛知郡に属し、式内社に川原(かわはら)神社があり、「和名抄」所載の日部(くさかべ)郷はこの辺りとする説もある。荘園は御器所・八事(やごと)の二つの庄が西部と東部を占めていたようで、前者は熱田神宮と関係が深く、神事用の土器を生産したといわれる(吾妻鏡、府志)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「昭和区」の意味・わかりやすい解説 昭和〔区〕しょうわ 愛知県西部,名古屋市中部に位置する区。 1937年 10区制施行により誕生。南東部の天白川流域の八事町,天白町付近は 1975年分離して天白区となる。区内には四つの大学,鶴舞公園のほか,元禄1 (1688) 年尾張藩主徳川光友が創建した名刹,興正寺がある。面積 10.94km2。人口 10万7599(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by