藤曲浦(読み)ふじまがりうら

日本歴史地名大系 「藤曲浦」の解説

藤曲浦
ふじまがりうら

[現在地名]宇部市大字藤曲

厚東ことう川河口部に近い左岸にあって、北の岩鼻いわはなから南の鍋倉なべくら山に至る湾曲した海岸線に沿って集落が形成される。

慶長一五年(一六一〇)検地帳には、藤曲村の浦屋敷三六、石高一六石余、浦浮役一一二石余と記される。

「地下上申」では浦は蔵入地で、浦石六四石余、浦内に船数四五艘で廻船六、五枚帆船三二、猟船七があり、烏賊網がぜ網一〇畳、鰆網二〇畳がある。また同書の境目書に「西ハ海辺干潟毛 外記(吉敷毛利)御開作(中野開作)大手際迄、藤曲と妻崎浦と網代境、夫より南ノ方海上竹の子嶋より東ノ方五拾間程寄、妻崎と藤曲との網代境へ犬尾浜辺迄凡拾五丁程」とあり、東の方は「宇部之沖通り両国(周防長門)境床波迄藤曲と之網代境有之」と記す。さらに浦庄屋一人、浦年寄三人の名がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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