蚊不死(読み)かしなん

精選版 日本国語大辞典 「蚊不死」の意味・読み・例文・類語

か‐しなん【蚊不死】

人情本・閑情末摘花(1839‐41)初「しかし思ひのほか面が変大で〈大へんといふの顛語なり〉、お屓(まけ)に蚊不死(カシナン)〈といふは疱瘡の跡の事也。蚊を打てもその穴にはいりゐるゆへ、死なずといふこと也〉がすてきで、二度と拝まれねへ御面相かネ」

か‐しなず【蚊不死】

〘名〙 (たたいても、くぼみに入って蚊が死なないの意で) ひどいあばた面をいう。かしなじ。かしなん。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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