蚤取男(読み)のみとりおとこ

改訂新版 世界大百科事典 「蚤取男」の意味・わかりやすい解説

蚤取男 (のみとりおとこ)

歌舞伎舞踊長唄。1929年2月明治座初演。作詞木村富子。作曲4世杵屋(きねや)佐吉。2世市川猿之助(猿翁)が創演し,得意とした〈猿翁十種〉の一。夏の夜に,独り者のいなせな江戸っ子ノミに悩まされ蚊帳からノミを追って飛び出してくる。寝苦しさに涼んでいると,猫が出てじゃれつき,男とクドキ模様のしゃれた振りとなる。滑稽(こつけい)なしぐさなど猿之助専売で,3世猿之助が受け継ぐ。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 キネ

一度利用した製品を捨てずにそのまま再使用すること。ごみの削減に重要だとされる「3R」の一つで、衣類・服飾品や家電などさまざまな品目が取り扱われている。リユース商品の専門店やイベント、フリーマーケット...

リユースの用語解説を読む