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歌舞伎舞踊 かぶきぶよう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

歌舞伎舞踊
かぶきぶよう

日本の近世舞踊の一つ。歌舞伎踊所作事景事 (けいごと) などともいう。歌舞伎の劇中にはさまれたり,あるいは独立して演じられる。慶長8 (1603) 年頃出雲の阿国が風流の念仏踊から工夫して創始したかぶき踊に始る。阿国歌舞伎以後,女歌舞伎,若衆歌舞伎などの初期歌舞伎の時代は舞踊が中心であった。物まね狂言尽しを標榜した野郎歌舞伎となってからも,放れ狂言の時代は何々踊という曲が多くはさまれ,通し狂言の時代になってからも,「出端」「道行」「髪梳」「怨霊事」などの舞踊が劇の一局面として挿入されて演じられた。享保以後舞踊音楽が著しく発達し,舞踊を得意とする女方が輩出して,芝居がかりの舞踊劇を1~2幕加えるのが原則となった。天明以後初代中村仲蔵らの立役で舞踊にすぐれた者が出て,女方の舞踊独占の慣習が破られ,立役を主役とする曲も作られるようになった。三番叟物石橋物,道成寺物,丹前物草摺引物松風物曾我物,山姥物,椀久物,拍子舞物,道行物変化物など多くの種類があり,日本舞踊を代表する。

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世界大百科事典 第2版の解説

かぶきぶよう【歌舞伎舞踊】

歌舞伎の中で演じられる舞踊および舞踊劇。また日本舞踊を代表する舞踊として同義語にも用いられる。
[歴史]
 歌舞伎舞踊は,中世末期の風流(ふりゆう)踊という民俗舞踊を母体として発したもので,出雲のお国の踊った歌舞伎踊にはじまる。お国に追随した遊女歌舞伎も,女性芸能いっさいの禁止で出現した若衆歌舞伎も,その中心はレビュー式の〈総“踊”―大踊〉であった。若衆歌舞伎から,その禁止後に登場する野郎歌舞伎になるころ,“”の系統が注入され,さらに女方の発生により若衆から女方に舞踊の中心が移り,元禄期(1688‐1704)に,劇的な“振り”の物真似要素を加えた〈所作事〉が確立する。

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大辞林 第三版の解説

かぶきぶよう【歌舞伎舞踊】

歌舞伎とともに発達した舞踊で、歌舞伎劇の劇中や、演目の一つとして各種の浄瑠璃や長唄を伴奏として演じられる。広義には、日本舞踊の別称ともされる。 → 所作事しよさごと

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

歌舞伎舞踊
かぶきぶよう

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世界大百科事典内の歌舞伎舞踊の言及

【踊り】より

…近世以前には腰鼓や編木(びんざさら)を奏しつつ躍る田楽躍,鉦(かね)や念仏でおどる踊念仏,小歌を誦する小歌踊,飾りや歌にくふうをこらした風流(ふりゆう)踊などがあり,用いる楽器により太鼓踊,羯鼓(かつこ)踊,銭太鼓踊,採物(とりもの)や被(かぶ)り物の違いにより棒踊,傘踊,笠踊,灯籠踊,綾踊,コキリコ踊,目的の違いにより盆踊,七夕踊,田植踊,雨乞踊,形態によって鹿(しし)踊,七福神踊などさまざまな名称で呼ばれる。なお近世の歌舞伎舞踊は舞と踊りの要素を巧みに融合させた舞台芸能であるが,踊りの要素が濃い部分はとくに踊り地と称し,最後の華やかな多勢の手踊りなどを総踊りともいう。また歌舞伎舞踊自体を江戸では踊と総称する場合も多い。…

【日本舞踊】より

…邦舞また日舞ともいう。西洋舞踊に対する語で,広義には日本で行われる舞踊として,古代の舞踊,伎楽(ぎがく),舞楽(ぶがく),能,民俗舞踊,歌舞伎舞踊,新舞踊等すべての舞踊の総称となる。しかし狭義では歌舞伎舞踊を指し,ふつう,これが一般的用語となっている。…

※「歌舞伎舞踊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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