最新 地学事典 「蛇紋岩ダイアピル」の解説
じゃもんがんダイアピル
蛇紋岩ダイアピル
serpentinite diapir
蛇紋岩が周囲の岩石との密度差によって正の浮力が働き,岩体として地殻内を上昇する現象およびそれに伴って形成された地質体。一般に海洋プレート沈み込み帯における前弧域で発生すると考えられており,地表に向かって上昇する際,通過する領域の高圧変成岩を捕獲する。マリアナ海溝西側の前弧域では,コニカル海山などドーム状の形(底面径15〜30km,比高1〜2km)をもつ蛇紋岩ダイアピルの海山群が知られるほか,北米西岸フランシスカン帯では,少なくとも中新世中期から現在まで上昇を続ける蛇紋岩ダイアピル(ニューイドリア蛇紋岩体など)が知られる。
執筆者:辻森 樹
参照項目:蛇紋岩
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

