蛇紋岩帯(読み)じゃもんがんたい

最新 地学事典 「蛇紋岩帯」の解説

じゃもんがんたい
蛇紋岩帯

serpentine belt ,serpentinite belt

緑色岩および蛇紋岩大小の岩体となり,造山帯に沿って帯状に分布した帯。かって花崗岩帯に対する帯としてこの用語が用いられたが,現在,いくつかの成因が考えられるようになり,この語は用いられなくなった。ひとつはテクトニック・メランジュ帯で,オフィオライトの構造運動と関係してできることが多い。蛇紋岩は変形しやすく密度が小さい(約2.55)ので,塑性変形して構造帯に沿い上昇し,蛇紋岩の帯状分布をつくる。また,海洋地域ではトランスフォーム断層のfracture帯に枕状溶岩とともに帯状に出現する。蛇紋岩帯はまた負の重力異常帯である。蛇紋岩帯を伴う造山帯の広域変成作用には特徴があり,らん閃変成作用が普通である。アルプスに沿う造山帯,北米西部の造山帯,ウラル山脈などに知られ,日本では三波川変成帯,神居古潭(かむいこたん)変成帯に沿って蛇紋岩帯がある。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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