蝦夷が千島(読み)えぞがちしま

精選版 日本国語大辞典 「蝦夷が千島」の意味・読み・例文・類語

えぞ【蝦夷】 が 千島(ちしま)

  1. 蝦夷の住む島々。北海道についての漠然とした知識にもとづいて、それを多くの島々という意味で「千島」と称したもの。
    1. [初出の実例]「いたちもるあまみる関になりにけりえぞがち島をけぶりこめたり」(出典:西行家集(12C後)雑)

蝦夷が千島の語誌

平安時代の和歌で北方民族の習俗(とされたもの)を詠み入れる際、その人々を「千島の蝦夷」(顕輔集)、「やそ島や千島の蝦夷」(清輔集)などと表現していたが、その影響下に西行慈円語順を換えて「蝦夷が千島」と詠み、それがのちに修辞的常套句となったもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 出典 実例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む