蝦夷地御開拓諸御書付諸伺書類(読み)えぞちごかいたくしよおんかきつけしようかがいしよるい

日本歴史地名大系 の解説

蝦夷地御開拓諸御書付諸伺書類(書付并伺書類)
えぞちごかいたくしよおんかきつけしようかがいしよるい

二冊

成立 文久二年

写本 市立函館図書館・道立文書

解説 嘉永六年カラフト島をめぐる日露国境問題が発生し、翌七年三月には日米和親条約によって箱館の開港が行われたので、幕府は箱館に箱館奉行所をおいた。安政二年二月には松前周辺を除く東西蝦夷地およびカラフト島が再び幕府の直轄地とされ、それらの地方は箱館奉行所の管理下で積極的な経営および防備施策が始められた。しかし幕閣では当時首脳部の交替が激しく、北地の事情に通じることが困難だったので、文久二年老中水野和泉守の命で箱館奉行所が上知以来の蝦夷地経営の文書を編纂したのがこの史料集である。そこでは諸事項ごとの大要を記述したのち、附属書類として重要な文書五六点が収録され、第二次幕領時代前半期における蝦夷地経営の基本史料となっている。

活字本新撰北海道史」第五巻

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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