日本歴史地名大系 「蝦夷拾遺」の解説 蝦夷拾遺えぞしゆうい 一冊別称 蝦夷巡見録 佐藤玄六郎ほか著成立 天明六年序写本 北海道大学附属図書館・国立公文書館内閣文庫解説 天明五―六年に、蝦夷地奥地におけるロシア人との抜荷の噂を知った老中田沼意次によって蝦夷地調査に派遣された勘定奉行配下の幕吏たちが、田沼の失脚ののち後世に残すために著した著書。普請役佐藤玄六郎・山口鉄五郎・青嶋俊蔵・庵原弥六らが、蝦夷地・南千島・カラフトにおいて探索した地理・人物・風俗・産物・言語、ロシア人や山丹人に関する情報などが詳細に記されているが、執筆者は佐藤玄六郎であるという。日本北辺の状況は、この調査によって初めて明らかになったということができる。活字本 北門叢書第一冊 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by