行掛る(読み)ユキカカル

デジタル大辞泉 「行掛る」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐かか・る【行(き)掛(か)る】

[動ラ五(四)]
行きはじめる。いきかかる。「―・って引き返す」
行って、そこにさしかかる。通りかかる。いきかかる。「店の前を―・る」
行って関係する。いきかかる。
「さだ過ぎ給へりし人に―・り」〈夜の寝覚・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「行掛る」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐かか・る【行掛】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 行くことに取りかかる。行こうとする。行き始める。行き出す。
  3. 行って関係する。めぐりあって関係を生じる。
    1. [初出の実例]「うけひかざらむものゆゑ、ゆきかかりて、空しくかへらむ後手も、をこなるべし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)須磨)
  4. 行って、その場にさしかかる。通り合わせる。通りかかる。行き合わせる。
    1. [初出の実例]「瀬多の橋の本、ゆきかかるほどにぞ、ほのぼのとあけゆく」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)

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