行騰(読み)むかばき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「行騰」の意味・わかりやすい解説

行騰
むかばき

行縢とも書く。武士が狩猟,騎馬,旅行などの際に腰から脚にかけて着用した服装品の一種。向脛 (むかはぎ) にはくという意味。シカの夏毛を第一に,クマ,トラなどの毛皮でつくられた。旅行用の行騰は,向脛布 (むこうはばき) の意で,布類を細長く裁ち,向脛に巻付ける形式のものが用いられた。騎馬用では特に流鏑馬 (やぶさめ) ,笠懸 (かさがけ) ,犬追物 (いぬおうもの) の射手方の正式装束の一部であった。

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