コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

笠懸 かさかけ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

笠懸
かさかけ

群馬県東部,みどり市南部の旧町域。笠懸野と呼ばれる渡良瀬川扇状地を占める。 1990年町制施行。 2006年大間々町,村と合体して,みどり市となった。 1975年大間々用水が完成し,米作のほかトマト,ナスなどのハウス栽培が盛んになった。モモを特産する。桐生市の近郊にあるため宅地化が著しい。先土器文化時代の遺跡として有名な岩宿遺跡縄文時代草創期西鹿田中島遺跡 (ともに国指定史跡) がある。

笠懸
かさがけ

笠を的にして,馬上から弓で射る騎射武術。1町 (約 109m) の馬場で綾藺笠 (あやいがさ) または1尺8寸 (約 55cm) の的を遠矢で射る。射手は 10騎または 12騎。ほかに4寸 (約 12cm) の的を用いる小笠懸がある。鎌倉時代に武士の騎射訓練のため盛んに行われ,犬追物 (いぬおうもの) ,流鏑馬 (やぶさめ) とともに騎射の三つ物といわれた。古くは天喜5 (1057) 年の平定家の記に名がみえる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

かさ‐がけ【×笠懸】

馬に乗って走りながら弓を射る競技。平安末期から鎌倉時代にかけて盛んに行われた。もとは射手の笠をかけて的としたが、のちには円板の上に牛革を張り、中にわらなどを入れたものを用いた。小笠懸(おがさがけ)遠笠懸神事笠懸などの種類がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

笠懸【かさがけ】

騎乗して遠い距離にセットされた的を射る競技。中世武士の武芸鍛練のための射芸の一つ。流鏑馬(やぶさめ)と同じように騎乗して全速力で駆けながら弓を射るが,流鏑馬とは異なり的の位置がはるか遠いところ(約30m)にセットしてある。
→関連項目弓道馬術

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

かさがけ【笠懸】

武芸鍛練のために行われた射芸の一つで,馬上より遠距離の的を射る競技。その由来は笠を懸けて的としたことによる。的は檜を裏板に用い,表に牛革を張り,革と板の間に綿を入れ,中央に墨で適宜の大きさの丸を描いた連銭のそれが使用された。的間(まとあい)は10丈(約30m)。矢は鏃(やじり)を除いて鏑(かぶら)を大きく笠懸用に作った蟇目(ひきめ)が用いられた。的の遠近により遠笠懸,小笠懸の別があった。ほかに神社の祭祀に供される神事笠懸,鬮(くじ)によって敵手を定め勝負を決する鬮笠懸,また百番笠懸,七夕笠懸などの種類があった。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

かさがけ【笠懸】

〔「かさかけ」とも〕
平安時代以来、長く行われた射芸の一。馬に乗って走りながら、2、30メートルの距離から的を射るもの。的は初め笠を用いたが、のちには円板に革を張り、中にわらなどを入れて膨らませたものを用いた。矢は蟇目ひきめを使う。的間が小笠懸より遠いので、遠笠懸ともいう。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の笠懸の言及

【的】より

…草鹿は,草に鹿の伏した形をヒノキの板を心として白革で作り,栗色塗として斑文の星を白く出して矢あてとし,裏に乳を4ヵ所つけて鳥居形にかけた(図)。騎射の的は流鏑馬(やぶさめ)に笠懸(かさがけ)と挟物(はさみもの)がある。流鏑馬の的は径1尺8寸の方形のヒノキの板的で竹串にはさんで立て,笠懸は射手の綾藺笠(あやいがさ)をかけて的としたのを形式化し,1尺8寸円の革的を鳥居形にかけるのを例とした。…

※「笠懸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

笠懸の関連キーワード小手袖・籠手袖・篭手袖笠懸蟇目・笠懸蟆目藪塚本町[町]籤笠懸・籖笠懸笠懸(武技)みどり(市)馬上の三つ物みどり[市]弓は三つ物岩宿博物館由比ヶ浜武田政義平安時代海野幸氏曾我物語曾我兄弟那須与一射手具足騎射三物笠懸蟇目

今日のキーワード

偽計業務妨害罪

虚偽の風説を流布し,または偽計を用いて人の業務を妨害する罪 (刑法 233) 。流布とは,犯人自身が公然と文書,口頭で伝達するほか,口伝えに噂として流す行為も含む。偽計とは人を欺罔,誘惑し,あるいは人...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

笠懸の関連情報