衣を振る(読み)ころもをふる

精選版 日本国語大辞典 「衣を振る」の意味・読み・例文・類語

ころも【衣】 を 振(ふ)

(中国戦国時代、楚の屈原が追放されて江畔をさまよっていたとき、漁師とかわしたことばとして「楚辞漁父」に見える「新沐者必弾冠、新浴者必振衣」による) 世俗の塵をはらい、志を高尚にする。また、官を辞して野に下る。
※俳諧・冬の日(1685)「おもへども壮年いまだころもを振はず。はつ雪のことしも袴きてかへる〈野水〉」 〔左思‐詠史八首詩・其五〕

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