普及版 字通 「袁」の読み・字形・画数・意味


10画

[字音] エン(ヱン)
[字訓] とおい

[説文解字]

[字形] 会意
之+玉+衣。〔説文〕八上に「長衣の皃」とするのは、字が衣に従うからであろう。死者の衣の襟もとに、魂振りとして玉()を加え、枕もとに之(あし)を加えて、遠く死出の旅に出ることを示す字。その玉を(環)という。袁は(遠)の初文。

[訓義]
1. とおい。
2. ながいころも。
3. 人の姓などに用いることが多い。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕袁 ナガキヌ

[声系]
〔説文〕に袁声として・園・轅・の五字を収める。(還)の初文で、環玉をそえた形。復魂には(環)、送魂にはという。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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