改訂新版 世界大百科事典 「袁安臥雪図」の意味・わかりやすい解説 袁安臥雪図 (えんあんがせつず)Yuán Ān wò xuě tú 中国画の画題。袁安(?-92)は後漢の人。字は邵公,官は河南の尹にまで進んだ。洛陽が大雪の日,洛陽の長官が市中を見まわっていると,袁安の家のみ戸を閉ざし,中で横臥していた。その理由を問うと,市中の食糧不足を案じてそうしていると答えたという。一種の勧戒的画題として古くから描かれたらしいが,現存遺品は山水画的なものが多い。伝顔輝筆(台北故宮博物院)はその典型である。執筆者:海老根 聰郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by