精選版 日本国語大辞典 「河南」の意味・読み・例文・類語
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出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
宮城県東部、桃生郡(ものうぐん)にあった旧町名(河南町(ちょう))。現在は石巻(いしのまき)市の南西部を占める地域。1955年(昭和30)広淵(ひろぶち)、須江、北、前谷地(まえやち)、鹿又(かのまた)の5村が合併して町制施行。2005年(平成17)石巻市に合併。河南の地名は北上川南岸の広域呼称に由来する。JR石巻線が通じ、気仙沼線(けせんぬません)を分岐する。また、国道45号、108号が通じる。旧北上川下流部に位置し、耕地の大部分は水田で、県内でも有数の稲作地域である。キュウリ、トマトなどの野菜や花卉(かき)園芸も盛ん。広淵沼は灌漑(かんがい)用に築造されたが、大正中期に干拓され685ヘクタールの水田が造成された。西部の旭山(あさひやま)はサクラの名所で、県立自然公園になっている。山麓(さんろく)にある箱泉(そうせん)寺は円仁(慈覚大師)が開いたと伝えられ、名木シダレグリがある。北西部には縄文後期の宝ヶ峯遺跡がある。
[境田清隆]
『『河南町誌』全2巻(1971・河南町)』▽『『河南町史』全2巻(2005・河南町)』
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