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界画 かいがjie-hua

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

界画
かいが
jie-hua

東洋画の技法の一つ。唐時代から建築の図面と密接する屋木画があり,北宋に及んだが,同時代に界画が新たに絵画技法として発達。界とは定規 (界尺) のことで,これを用いて細線を引き建物の細部までも精密に描く。職人的熟練を要する技法であったから,気韻を重んじる東洋画では山水画などよりその価値は低くみられた。界画手法による殿閣は山水景観のなかにおかれるのが常で,宋の郭忠恕 (かくちゅうじょ) ,元の王振鵬らの界画はこれに属する。

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デジタル大辞泉の解説

かい‐が〔‐グワ〕【界画】

国画の一技法。楼閣・舟・車・橋などの構築物を、定規を用いて線書きする。また、この画法による絵画。屋木画(おくぼくが)。宮室画。

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百科事典マイペディアの解説

界画【かいが】

建造物などを界尺(定規)を用いて描く中国絵画の技法。職人的な画法とみられたが,合理的な写実性の要求が強かった宋代に盛んとなり,郭忠恕(かくちゅうじょ)がその名手とされた。

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世界大百科事典 第2版の解説

かいが【界画 jiè huà】

定規,コンパスを用いて建造物を描く中国画の手法,またその絵。六朝時代に始まる。建築における外観パースの役割を果たすと同時に,中国絵画の独立したジャンルをもなす。また山水画,人物画を構成するモティーフを描きだすものとしても重要である。唐の《懿徳(いとく)太子墓壁画》(705)に描かれた楼台は,現存する最も古い作例の一つ。北宋の郭忠恕,元の王振鵬は,界画の歴史が頂点を極めた時期を代表する作家である。【小川 裕充】

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大辞林 第三版の解説

かいが【界画】

中国絵画の画法の一。定規を用いて、入りくんだ楼閣・調度などを精密に描くもの。また、それによって描かれた作品。やたいびき。

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