袋山村(読み)ふくろやまむら

日本歴史地名大系 「袋山村」の解説

袋山村
ふくろやまむら

[現在地名]越谷市袋山

恩間おんま村の東に位置する。地名荒川(元荒川)に袋状に囲まれ、砂丘状に発達した自然堤防上の地から名付けられたといわれる。当地では文明一三年(一四八一)在銘などの板碑が発見されている。慶長一〇年(一六〇五)の袋山村年貢割付状(細沼家文書)によると上畑一二町余・中畑二一町二反余・下畑三七町七反余・新畑下畑四町五反余・屋敷二町余で総反別七七町六反余、年貢高は永二〇貫八三七文。同一三年・一四年・一五年・一九年、寛永三年(一六二六)・同三年などの年貢割付状(同文書)があって堤外地の開発が進んでいる様子がうかがわれ、同三年には上畑一五町三反余(九五文取)・堤外上畑二町五反(六〇文取)・上畑一七町四反余(五五文取)・堤外中畑一町九反(三〇文取)・堤外中畑五町六反余(三五文取)・下畑二六町余(三〇文取)、屋敷一町余(一〇〇文取)となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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