裂織・割織(読み)さきおり

精選版 日本国語大辞典 「裂織・割織」の意味・読み・例文・類語

さき‐おり【裂織・割織】

〘名〙 古い布地を細長く裂いたものを緯(よこいと)として、山苧(やまそ)の渋染めを経(たていと)にして織った織物農夫山男などが着用した。さっくり。さっこり。つづれ。びろ織
咄本狂歌咄(1672)五「身には藤葛の割織(サキヲリ)とて、簟(たかむしろ)に似て衣裏(ゑり)もなく、けふの細布にもあらず、胸あはで裾みじかきに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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