藤葛(読み)フジカズラ

デジタル大辞泉 「藤葛」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐かずら〔ふぢかづら〕【藤葛】

藤のつる。ふじつる。
藤やくずなど、木本性のつる植物総称

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「藤葛」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐かずらふぢかづら【藤葛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 藤のつる。ふじづる。また、藤や葛(くず)など、茎が他の物に巻きつく性質をもった植物の総称。つるくさ。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「即ち其の母、布遅葛(フチカツラ)を取りて、〈布遅の二字は音を以ゐる〉一宿(ひとよ)の間(ま)に、衣(ころも)(はかま)及び襪(したうつ)(くつ)を織縫(をりぬ)ふ」(出典古事記(712)中(兼永本訓))
  3. 天皇が喪中にこもる仮の家である倚廬(いろ)の柱を結ぶのに用いるふじづる。ひょうそうかずら。
    1. [初出の実例]「ねこがき、ひょうそうかつらの事、〈此かづら、常のふぢかづらのよし、非蔵人飛騨申之〉」(出典:基量卿記‐延宝六年(1678)六月一七日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「藤葛」の解説

藤葛 (フジカズラ)

植物。藤の蔓の別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android