装束浜(読み)しようぞくはま

日本歴史地名大系 「装束浜」の解説

装束浜
しようぞくはま

[現在地名]岩国市装束町しようぞくまち一―六丁目

現岩国市域の東北端、室木むろのき村と和木わき(現玖珂郡和木町)に挟まれ、東は海に面する小村。寛永二〇年(一六四三)に岩国庄を分割してできた村の一つで、慶安四年(一六五一)の「御領分村一紙」に室木村の属村として出る。

村名の由来を「享保増補村記」は「装束浜ト称スル事、民間伝来ノ説ニ、推古天皇三十二年甲申十一月十三日、厳島姫命播州住人鞍職くらもと御供ニテ、此浦ニ著セ給ヒ、御装束ヲ改ラレタリ、故ニ装束浜トイフ」と記し、「陰徳太平記」は「昔琳聖太子、当国ノ多々良浜ニ著給、其ヨリ同国玖珂ノ郡岩国ノ庄和木ノ浦ニ着給ヒ、則舟ヲとめ陸ニ上リ、装束シ給ニ依テ、彼所ヲバ装束浜ト申候」とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android