精選版 日本国語大辞典 「裏打」の意味・読み・例文・類語
うら‐うち【裏打】
- 〘 名詞 〙
- ① ( ━する ) 紙、布、皮などの裏に紙や布を張り、補強すること。またそのもの。転じて職務などを補佐するもの。
- ② 「うらうちひたたれ(裏打直垂)」の略。
- [初出の実例]「御はり輿之時は裏打著也」(出典:親元日記‐寛正六年(1465)八月一八日)
- ③ ( ━する ) 別の面から補強して、いっそう確かなものにすること。裏づけ。
- [初出の実例]「彼等の言葉に、僕は何故厚い疑惑の裏打(ウラウチ)をしなければならないのか」(出典:彼岸過迄(1912)〈夏目漱石〉須永の話)
- ④ 濁り酒をしぼったあとの酒糟(さけかす)の、まだ発酵しない米粒を多く含んでいるもの。