裏長屋(読み)ウラナガヤ

デジタル大辞泉 「裏長屋」の意味・読み・例文・類語

うら‐ながや【裏長屋】

裏通り路地にある長屋裏店うらだなの長屋。⇔表長屋

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精選版 日本国語大辞典 「裏長屋」の意味・読み・例文・類語

うら‐ながや【裏長屋】

  1. 〘 名詞 〙 路地や裏通りにある長屋。大裏
    1. [初出の実例]「わたくしはアノ、お阿(くま)ばアさんの直(ぢき)に裏長屋(ウラナガヤ)におります」(出典人情本春色梅児誉美(1832‐33)四)

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世界大百科事典(旧版)内の裏長屋の言及

【裏店】より

…江戸時代に江戸・大坂などの大都市の町人居住地で,表通りに面していない路地裏に建てられた小商人・職人・日雇いなど下層庶民の借家住居のこと。多くは長屋建てであったので裏長屋とも呼ばれる。江戸町人地の場合,基本的な町割りは,京間で60間四方の街区のまん中に,会所地という20間四方の空地をとり,街路に面した奥行き20間の部分を間口5~6間の短冊形に割って屋敷地とするものである。…

【長屋】より

… 町人の住居も,比較的上層町人の町家以外は長屋が多い。なかでも江戸,大坂など人口の密集した都市では,個々の町屋敷内の表通りに面していない裏側に建てられた〈裏長屋〉が数の上でも多かった。これは〈裏店(うらだな)〉とも呼ばれ,その住人は大工,左官,桶職などの職人や棒手振(ぼてふり)と呼ばれる天秤棒をかついで魚や野菜を売り歩く小商人,さらに鳶(とび)や其日稼(そのひかせぎ)の者と呼ばれた日雇など,さまざまな都市下層庶民であった。…

【露地(路地)】より

…おおいのない土地・地面のこと。また家と家との間の狭い道,敷地内に設けられた狭い通路,のことであるが,山梨県南巨摩郡,愛知県北設楽郡,飛驒の民家では屋内の土間,北陸,北信,奥羽地方の民家では庭,京都では町屋内の庭園,東北・北陸地方では庭園,大阪府,和歌山県,香川県の民家では裏木戸門,関西地方で路地の奥にある裏長屋を意味する。いっぽう茶道では茶室(座敷)に至る通路が,庭園として整備されたのちも露地と呼ばれる。…

※「裏長屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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