普及版 字通 「裼」の読み・字形・画数・意味
裼
13画
[字訓] ひとえ・かたぬぐ・むつき
[説文解字]
[字形] 形声
声符は易(えき)。易に蜴・錫(せき)の声がある。下着とするひとえの皮衣。衿だけをあらわす。〔説文〕八上に「袒(かたぬ)ぐなり」とあり、また袒字条に「衣、解くるなり」という。肩はだをぬぐことを袒裼という。〔詩、小雅、斯干〕に、女子が生まれると「載(すなは)ち之れに裼(てい)を衣(き)せしむ」とあり、裼とは褓(むつき)をいう。褓(ほう)が保に従うのは、新生の霊を包み守るものだからである。
[訓義]
1. ひとえ、ひとえの皮衣。
2. かたぬぐ、かたはだをあらわす。
3. と通じ、むつき。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕裼 ハダカ・カタヌグ・カサヌ
[熟語]
裼衣▶・裼裘▶・裼襲▶・裼衣▶
[下接語]
加裼・裘裼・素裼・袒裼・裼・徒裼・覆裼・偏裼・露裼
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報