複合発電(読み)ふくごうはつでん

百科事典マイペディアの解説

複合発電【ふくごうはつでん】

燃料を燃やしてガスタービン発電し,その際の排熱でさらに蒸気タービンを回して発電を行う2重の発電方式複合サイクル発電とも呼ぶ。燃料のエネルギーを2度使うため,これまで40%に満たなかったエネルギーの利用効率を43〜48%にまで上げることが可能。高効率だけでなく出力変換が自在というメリットもあり,東京電力をはじめ全国の電力会社で導入が進められている。 一般に燃料には天然ガスが使用されるが,今後有望とされるのはガス化石炭を利用する方式で,米国ではすでに実用段階に入った。ガス化石炭による複合発電は,石炭をそのまま燃焼させる場合と比べて発電コストを1割程度低減させることができるうえ,環境への負荷も少ない。日本でもニューサンシャイン計画一環として技術開発が進んでいる。また,石油残渣(ざんさ)油を利用しようとする計画もある。

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