複合負イオン状態(読み)フクゴウフイオンジョウタイ

化学辞典 第2版 「複合負イオン状態」の解説

複合負イオン状態
フクゴウフイオンジョウタイ
compound negative ion state

電子が原子または分子により,弾性または非弾性散乱される場合や,分子により解離共鳴電子捕獲される場合に,それらの粒子に一時的(10-15~10-7 s)に電子が捕獲された状態.核反応X(a,b)Yにおいて,aXを複合核(compound nucleus)というのに対応させて複合負イオン状態という.一時的負イオン(temporary negative ion)ともいう.この状態は直接観測されず,電子の散乱角,エネルギー損失などのエネルギー変化,解離共鳴電子捕獲の場合には,生成した負イオンのイオン化効率曲線などから間接的に見いだされる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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